202日

SideM

徳武さんファン歴半年によるポエム、よかったら読んでいってください。

 

 

こういう時はまず推しになったきっかけを書くのが筋でしょうか。

まず、というかそもそもそれくらいしか書くことが無いのです。

ファンを始めた半年前、彼は既に廃業の意志を固めていたと考えられ、露出なんてものは全然ありませんでした。

そのため私の「推し活」は、彼の名前を毎日エゴサして、「どうしたんだろうね」「心配」の声に「わかるほんまそれ」とすっからかんの語彙力で同意し、名前も知らない誰かへ共感する行為でした。

それ以上はできませんでした。

未来が不確定な状態で、沼に自ら身を投げるのは恐ろしかったのです。

 

忘れもしない2019年12月3日。

久し振りの、そして最後となる推しからの供給を見て「これでやっと解放されるのかもしれない」と思いました。

それから堰を切ったようにいろんなものを摂取し始めました。

アンロクの円盤を買ったりトキノワを聞いたりして、かわいいなあ~かっこいいなあ~と情緒をぐるぐるさせました。

一方、一日の始まりは「彼がもう居なくなる事実を思い出す」ことになりました。

ベッドから出てまたベッドに戻るまで、「今どこで何をしているのか」「元気なのか」「もっとお芝居を見たかった」「今は幸せなのか」「頼むから幸せで居てほしい」、そして最後に「大好きだ~~ちくしょう~~」で終わるループが、頭の中を永遠と流れていきました。

ぜんぜん解放されませんでした。暇があれば推しの仕事を摂取しているのですから、むしろ自らの首を絞めているようなものです。

供給がもう来ないとわかっているアーティストや芸能人のファンの方たちは、いったいどんな気分で毎日を過ごしているのだろうと思いを馳せました。毎日仕事したり学校に行ったり家事をしているだけで本当に偉いし凄い。もっと自分を褒めてほしい。

まさかこんなタイミングで、AI美空ひばりを切に望む人たちの気持ちが分かるようになるとは思いませんでした。

 

 

…あれ、推しになるまでのことを書いていない。

最初のきっかけは、315プロNight!の旗担当回(2018年10月-12月)。

もともとラジオというコンテンツが好きで、チャンネル会員になった2018年の1月(SideMに落ちたのは2017年末頃)から欠かさず聞いていました。

旗ラジオにおける彼はお姉ちゃんお兄ちゃんを諌める弟ポジと自他ともに認識されており、実際途中までそうでしたが、伝説のコーナー「三本の矢!お助けラブリーキューピッズ」で歯抜け大天使を召喚して、旗Pでも九十九Pでもなかった私に深い爪痕を残していきました。

旗当番回が終わっても余韻が抜けず、キューピッズ放送回を手動でループさせるのが面倒になってまとめ動画を作りました。

(聞いたことない人は後生だから再生ボタン押してほしい。特に疲れている人。絶対元気になれる。)

再生カウンターのうち150回くらい自分で回しました。マッチポンプ(自作自演?)しててすいません。本当に好きなんです。どのお便りでも絶対オチるの天才なの?

 

ラブリー・キューピッズまとめを時々再生する生活を送りながら、少し時が飛んで2019年6月頃。

“副業” 社会人の研修期間で部署を転々とする中、1人の先輩に出会いました。

シャイで優しくて真面目な性格、綺麗な手(注:手フェチ。ほっそりしていて素晴らしかった)。

そしてカワウソ顔がかなり徳武さんに似ていたのです。

私は先輩に対して「とくたつさん」というあだ名を(心の中で勝手に)付け、社内の推しとして心の保養にすることを決めました。

そんな折、ふと「(本家)とくたつは今なにしてるんだろう?」と気になり、調べているうちに気付いたら推しになり、もれなく九十九Pになっていました。

すいません、ここでエピソードが終わるの我ながらトンチキだし説明になってないんですが、これで推しになったのは紛れもない事実なのです。

 

 

彼を推すと決めてから、エゴサ以外に唯一やったことと言えるのはお便りの投函でした。

人生で初めてのファンレターでした。

ここで何かしないと、気持ちを伝えないと、彼は手の届かないところに行ってしまう。そんな危機感がありました。

振り返ると、この世界を離れると決めていたであろう彼に「未来を視たい」と伝えたのは申し訳ないことをしたのかもしれません。

 

残念ながら予感は現実になり、全てを知った上で最後のお便りを書かないといけなくなりました。

廃業を知ってからたくさんコンテンツに触れたのは、できるだけたくさん彼の仕事を知ってから筆を執りたいという思いもありました。

粘れそうなギリギリまで粘って、伝えたいトピックをざっと書いたら10個くらいあって、書き忘れが無いようにネタ出し期間を1週間設けたら20個に増えててさすがに笑いました。

それを順序を考えて、何度も言葉を練って。

ようやく下書きを作り終えた時、肩の上に乗っていたものがすっと消えていくのがわかりました。

下書きの下書きでは未練たっぷりに書いた「新しい道を選んだ背中を押したい」、清書をする時になってようやく心を乗せられました。

人生で初めて5枚も便箋を使って、封が開いてこないか5回は確認して、念を込めながらポストに入れました。

 

SideMくんがこのタイミングで手紙コンセプトのイベントを持ってきたのは偶然か、はたまた必然でしょうか。

彼のもとにはたくさん想いの形が届くのだと思います。海外ファンの方がメッセージ企画を立ち上げているのも見かけました。

手紙は私にとっても、笑顔で見送るために欠かせないアイテムでした。

なんだか吹っ切れてしまったみたいで、最近は「あなたはたくさんの人に愛されてるんだぞばーかばーか」なんて思っています。

 

彼がこの世界のどこかで、幸せな生活を過ごせることを祈りながら。

この仕事を選んで、たくさんのものを残して下さってありがとうございました。

今までも、これからもずっと大好きです。

 

 

 

 

 

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